「お金は欲しいけどセックスしたくないんだよ」とマッチングアプリで声をかけたJKが、バクバクとケーキを食べながら言った。俺たちの目の前には、結構な量のスイーツが並んでいる。某ホテルのデザートバイキングなのだが、それにしても取り過ぎだ。しかし、彼女は普通にご飯を食べるようにバクバクと平らげていく。
俺はJKも好きなのだが、スイーツはもっと好きだ。酒が飲めない体質と言うこともあると思うが、何と言うか、俺はアルコールではなく糖分で酔っ払えるのである。まるで中毒のように毎日コンビニスイーツを買って、独りスイーツを楽しんでいた。
ただ、こう言うデザートバイキングには縁がなかった。男一人で外でスイーツを頂くのはかなり勇気がいる。今でこそ、男のスイーツ好きは市民権を得ているものの、俺が住んでいるような地方都市ではまだまだ肩身が狭い。
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そこで、女性と同伴しているという設定ならば、周りを気にせずにスイーツを頂けるのではないかと思った。おまけに上手く行けばデザートのデザートでセックスもありだ。こんな流れで俺はマッチングアプリでスイーツに付き合ってくれる援助交際相手を募集して、彼女が釣れたのである。
「私とセックスしたら、おじさん、淫行罪で捕まるよ?」と彼女は取り合ってくれない。お金は欲しいけどセックスしたくない彼女にとって、自分も大好きなスイーツに付き合うだけでお金をくれる俺は神様のような存在だ、と言ってくれた。神と言われて嫌な気はしない。まあ、彼女はかわいいし、JKとデート気分で俺も大好きなスイーツを味わえるなら、別にセックスが無くてもいいだろう、なんて俺は妥協し始めた。
そんな彼女も学校を卒業して就職も決まり、援助交際はこれで最後にすると言う。スイーツ好きのパートナーを失うことは惜しいが、彼女の人生を考えたら仕方がないことだ。だが、お別れの際に彼女は真実を明かしてくれた。
「本当は私、甘いもの苦手だったんだよね」
糖分の取り過ぎで酔っ払った俺の視界に、そう言って笑う彼女の姿がぼやけて見えた。本当に援助されていてのは俺の方だったのかもしれない。
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